The Sign 最終話

紆余曲折ありましたが、ついにThe Signが完結しました。
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The Sign~~♪


ニブルヘイムに舞台が移ってからは、ちょっと重い話に突入していきましたけれども、とても良いクエストだったなぁ、と思ってます。
この後も良いクエストがあってくれればいいんですが…

P.S. すべて終わった後のセリンとの会話で泣きそうになったのはナイショです。
P.S.2 すべて終わった後のセリンとの会話がこのクエストが一番の見せ場じゃないですかね。



[キルケラ]
よくそれを持ってきてくれました。
誰も捜すことが出来なかったアングルボダを探し出すことが出来たのですね。
では、その印を私に……

渡す

では、お話しましょう。
これから、あなたが成さなければならない重要なことを教えます。
今から、この印であることをします。
そして、そのためにもう一つ、どうしても必要な物があります。
なんでもいいので、セリンが身に着けていた物が要るのです。
彼女はもうすでに、その身を隠してしまいました。
難しいでしょうが、どうかお願いします。

そう、彼女の指輪を持っていたのですか。助かりました。
これで、彼女がどこに隠れたか探し出すことが出来ます。

薬が完成する間に、お話しましょう。
印が必要な理由を言わなかったのはあなたを通じ、セリンが私の意図に気づく可能性があったからです。
気を悪くしたでしょう?
でも、万が一を考えると、慎重に事を運ばざるをえなかったのです。
セリンは、死者であるにも関わらず、生に執着するあまり、自分の死を受け入れることが出来ずにいます。
もちろん、そんな者はいくらでもいます。
普通は絶望と苦痛の中、うめきながら希望という光を忘れていきます。
しかし、彼女は違う。
彼女は信念を持ち、希望を捨てずに生への執着保ってきた。
だからこそ、彼女がひと際、ここで異質に見えるのでしょう。
希望という光を心に持っているだけでここでは明るすぎる存在となる。
しかし、彼女は道を間違えた。
だから、止めなければならない……

彼女の願いって?

彼女は九つの世界の象徴を欲しています。
全ての死者を支配するヘル様の印を得られれば、ニブルヘイムを出ることができるからです。
しかし、あなたが持って来た物では彼女の願いを叶えることが出来ません。
生を取り戻す手続きは複雑だから、1回だけの権利では、生まれ変わるのは到底、不可能なのです。

彼女は何をしようとしている?

生前、彼女はとても優れたウィザードでした。
彼女は、その知識を使い、九つの世界の象徴を利用し、ある存在をここに呼び出そうと企んでいます。
悪魔の王、ダークロードを……
あなたの世界ミッドガルドは、生で満ちている世界。
そんな世界に具現するには、ダークロードとて負担が大きすぎるのです。
それ故、ミッドガルドでは、自分の力をまともに発揮することが出来ずに退いたりしていますが……
ここは違います。
ここは生ではなく、死が満ちていますから。
ダークロードにとって、ニブルヘイムはミッドガルドより自分の世界に近い。
その分、本来の力を使えるでしょう。
ダークロードがニブルヘイムに姿を現せば、あなたの世界は彼の強大な力によって滅亡します。
ダークロードを召還したら、セリンはきっと、こう言います。
自分を生き返らせてくれ。と……
もちろんダークロードなら、その願いを叶えられます。
そして、ヘル様にとってミッドガルドは関係の無い世界。
いえ、むしろダークロードにより数多くの死者が生まれ、自分の民が増えると喜ぶかもしれない……
だから、ヘル様はセリンの行為を知っていながら、何も手を打とうとしていないのかも知れない。

私がすべきことは?

あなたがすべきことは、この薬を持ってセリンを探すこと。
この薬は印の力を使い、印の死者を従わせる力と彼女の記憶を完全に封じる、二つの力を持っています。
彼女の記憶を封印する薬は以前から準備していました。
しかし、絶対的な命令を下せねば、彼女は薬を飲もうとしないでしょう。
だから、あなたに印を得るよう頼んだのです。

薬が完成しました。
これを持ってセリンを追ってください。
幸い、あなたが持っていた指輪のおかげで彼女の隠れ場所が分かりました。
これから、その場所に送りましょう。
それと、これを持っていきなさい。
あなたと共に、セリンに立ち向かってくれる仲間に渡しなさい。
指輪は、あなたの目的が達成させるまでは指にはめずに大事に持っていなさいね。
では、全て終わったら、またここに戻ってきてください。

早く彼女を止めなければ。
準備はいいですか?


[セリン]
とうとうここまでいらしてしまったのですね。
私が何をしようとしていたか、魔女から聞いたのでしょう。
彼女は、私が何を考えていたのか知ってしまった。
だから、私を監視していたのです。

どうしてこんな事を……

魔女から聞いて知っていると思いますが私は人間になりたいのです。
ニブルヘイムに留まり、死という名の空気を呼吸し、絶望という名の食物を食べて暮らし続けたくないのです。

それでダークロードを……

あなたがヘル様からいただいた権利は1回しか使えません。
それでは、私を生の世界、ミッドガルドに導くのは不可能です。
そうなると、私の願いを叶えられるのはダークロードだけ。

ダークロードが召還されたら!

もちろん、ダークロードがこの世界に現れれば、どうなってしまうか分かっています。
ダークロードはミッドガルトを破壊し、幾多の死をもたらすでしょう。

それじゃあ、生まれ変わっても!

……………
あなたの言葉どおり、破壊されたミッドガルドに生き返っても意味はないのでしょう……
でも、ニブルヘイムでの苦痛と惨めさにじっと耐えているより、ずっといい。
私の願いは「生」。
ただ、それだけ。
生きているというその証拠を感じたいんです。
だから、世界がどうなるのかは関係ありません。
甘い空気を吸いたい。
心臓がドキドキするのを感じたい。
体温を持った肉体が欲しい……
こんな私を哀れに思うなら見逃してください……お願い……どうか邪魔しないで……

彼女を止める

……ダークロードを召還できない以上あなたに対抗するのは無理でしょう。
でも………
私は万が一のため、召還に必要な力、すなわち、たくさんの死者の絶望を集めてきました。
私の頼みで、あなたが手伝ってくれた魂たちのこと……
結果はどうでした?
結局、救済されたはずの魂たちも絶望から脱することができずにいる。
ニブルヘイムにいるアラキナは、自分が死んだことを知らない。
家に帰れるという希望を抱いたのに結局は帰れず、さらに大きな絶望を味わった。
あなたがしたことは、結果として苦痛にしかならなかった。
そう、私は最初からそうなると思い、あなたにあのようなお願いをしたのです。
そして、実際その通りになった。
あなたのおかげで、彼女の絶望は増しその絶望は私の力となった……
ダークロードに売る私の魂は、そんな力を少しずつためていた……
彼を召還するために……
本当は、あなたと争いたくない……
しかし、それしか方法がないなら……
私が生まれ変わるにはそれしかないなら……
私は負けない、絶対に負けない!
戦います、あなたと!

……これが、私のしようとしていた事に対する答えなのですね。
もう私には、全ての記憶を失い、
ニブルヘイムという名の死の中で生きていくしか、選択はないのですね……
1つだけ聞いても良いですか?
どうして、あなたは印を持っていながらその薬を飲めと、命令しなかったのですか?
その印を使えば……私を含むあらゆる死者に、どんな命令でも下すことが出来たのに……
……………
そうですね……
あなたの目を見れば、分かる気がします。
最後の最後まで私に、機会を与えてくれていたのですね……
そして、それを投げ捨てたのは、私自身……
ありがとう……
空虚な魂だけの私だけど、あなたのような人に会えてよかった。
まるで命を得たような……大切で……温かい……
そんな思い出をくれて、本当にありがとう……
すべての記憶を失っても、出来れば……あなたに関する記憶は失いたくない……
いいえ、きっと忘れません。やっと出会えた、命の温もりだから……
ありがとう……
あなたの未来に幸あらんことを……

あなたは倒れたセリンを抱きかかえ
ニブルヘイムへと帰っていった


[キルケラ]
……お疲れさまでした。
あなたならきっとできると思っていました。
彼女もこれで、全てを忘れここで生きて行けるでしょう。
生への執着も、ミッドガルドへの執着も、あなたの記憶も全て……
生まれ変わることが出来ずとも、彼女は幸せだったでしょう。
あなたと出会えましたから。
生とは、呼吸し、心臓が鳴る肉体を持つことではありません。
自分以外の存在と調和し、共存する中で自分を見つけることです。
彼女は、ニブルヘイムの住人。
ここで存在していかなければならない。
とにかく、ありがとう。
あなたは見事、自分のやるべき事を成し遂げました。
さぁ、行きなさい。
そして、全てが終わったら、またヘル様を訪ねるといいでしょう。

[セリン]
……………

指輪、返しに来たよ

……………
……………
    さん……
忘れ……なかった……あなただけは……
生に対する執着も……その思い出も……全部忘れたけど……
あなただけは……忘れない……
……………
……………
私に……残ったもの……あなたと……あなたの思い出が……詰まっている指輪……
大事に……してね……ありがとう……
本当にありがとう……
………
……


彼女の目は、何も写さずただ空虚な闇を見つめている……
しかし、彼女は以前のように寂しげに、悲しげに見えない。
彼女の頬を、一筋の細い光が流れた……
彼女の唇は、小さくはにかむように微笑んでいる。
あなたとの思い出が手に輝く指輪と一緒にある限り……


[セリン]
……………
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by apricotanz | 2006-11-12 09:59 | くえすと


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